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平昌オリンピックを現地観戦してわかったこと⑤

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 2/14~2/24にかけて平昌オリンピック観戦に行ってきました!今回はいよいよラストです。


第1回 きっかけ/最初の気づき
第2回 江陵の街との出会い/初めて国旗を振ってみた
第3回 大会運営について感じたこと
第4回 最も感動した場面

 

第5回に渡りお送りしてきた、オリンピック観戦記。本日は最後のまとめとして、オリンピック・ムーブメントに関して書いてまいります。書き出したら長くなりましたが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 

これまで、実際に現地に行って感じたオリンピックの様子、かかわっている人たち、醸成されている時空間、そして沸き起こる感動について、お伝えしてきました。

 

めちゃくちゃ大感動した私は、オリンピックが作られてきた歴史背景に、とても興味を持ちました。

 

みなさんは、オリンピックの成り立ちについてご存知でしょうか?帰国後に調べたことも交えながら、ここではご紹介していきます。

 

オリンピックとは一体何なのか


そもそもオリンピックとは一体何なのか。オリンピック憲章を読んでみます。

 

オリンピズムの根本原則~オリンピック憲章より~

オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である。


オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。


その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする。

 

オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。

 

オリンピック・ムーブメントは、オリンピズムの価値に鼓舞された個人と団体による、協調の取れた組織的、普遍的、恒久的活動である。その活動を推し進めるのは最高機関のIOCである。

 

JOC - オリンピズム | オリンピック憲章

 

本質的に観れば、オリンピック=競技大会というだけに留まらず、人間の尊厳が保持された平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てるという、生き方の哲学であるオリンピズムを、推し進める活動=オリンピック・ムーブメントなのです。

 

そのオリンピック・ムーブメントの構成要素として、オリンピック競技大会があるのですね。

 

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平昌オリンピックの聖火です。
 

 

オリンピック・ムーブメントはいつから?

 

このオリンピック・ムーブメントはいつ始まったのでしょうか?日本オリンピック委員会のページを参考にご紹介します。

 

JOC - オリンピズム | クーベルタンとオリンピズム

 

古代オリンピックから発想を得て、近代オリンピックの開催と国際オリンピック委員会(IOC)の設立が決定されたのは、1894年6月23日のこと。日本では明治27年でした。

 

実は、オリンピック・ムーブメントが生まれてから、それほど経っていないのです。

 

1894年7月から日清戦争が始まりますから、世界も戦争に向かっていく激動の時代です。当時の時代背景を想像すると、オリンピックを求めた人々の思いを感じることができます。

 

近代オリンピックの提唱者は、後に「近代オリンピックの父」と呼ばれるピエール・ド・クーベルタン男爵です。

 

彼はフランス人ですが、当時のフランスでは、普仏戦争(1870~71)の敗戦を引きずり沈滞ムードが蔓延していました。この状況を打開するには教育を改革するしかない、と考えるに至ります。

 

そしてイギリス・アメリカなどを視察するなかで、次第にスポーツの力に気づき、「国際的競技会」の構想をふくらませていったとのことです。

 

オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。

~オリンピック憲章より~

 

その後、2度の世界大戦を経て時代が変わっても、今もなおオリンピック・ムーブメントが発展しているのは、出発の理念が、世界の人々にとって普遍的なものだったからではないでしょうか。

 

スポーツの力を考察すると、私は、「言葉(話す言語)によるコミュニケーションではないこと」が重要な要素だと思っています。

 

世界中の人々とムーブメントをつくろうと思ったときに、言語の障壁はやはり立ちはだかります。スポーツでは、それぞれの競技のルールが理解できれば、実際に競技をするときには、チーム内は別として、相手に対して言葉は使いません。

 

言語を越える軸を立てたことが、オリンピックが成功した鍵だと私は理解しました。

 

日本のオリンピック・ムーブメントはいつから誰によって?

 

JOC - オリンピズム | オリンピックムーブメントと嘉納治五郎

 

では、日本のオリンピック・ムーブメントの参加はいつからでしょうか?それは、講道館柔道の創始者でも知られる嘉納治五郎氏が、1909年に国際オリンピック委員会(IOC)委員に初の日本人として就任してから。

 

なんと、嘉納治五郎氏は、オリンピックの理念に賛同するだけではなく、オリンピック精神と武道精神とを融合させることを目指していたそうです!

 

1940年第12回大会の東京への招致のおいては、下記の意見を主張します。

「欧米以外の地域での初開催である日本での開催によって、オリンピックが欧米のものから世界的な文化になる。」

 

結局、開催は決定したものの、第二次世界大戦の影響から政府が開催を返上したため、幻のオリンピックとなってしまいました。

 

その時代、欧米列強の人々に対し、正々堂々と先進的な主張を行った日本人がいたということを、とても誇りに思います。

 

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今回の平昌オリンピックパーク内のTokyo 2020 JAPAN HOUSEでは、日本文化の紹介も。

 

現在のオリンピックとなる転機:商業化への舵きり

 

こうして様々な人々の思いを取り入れながら、オリンピックは発展してきましたが、現在行われているオリンピックの形になる転機となったのは、1984年のロサンゼルス大会だといわれています。

 

IOC―オリンピックを動かす巨大組織(猪谷千春(著) )より内容をまとめてご紹介します。

 

 

1984年ロサンゼルス大会は、民間資本のコマーシャリズムの導入を初めて取り入れた大会です。また、自治体ではなく民間の任意団体が大会を運営するという、画期的な大会でした。

 

当時、財政面の負担によりオリンピックを開催したい都市が現れなくなってきていました。オリンピックの開催継続が危ぶまれるなかで、IOCもロサンゼルス組織委員会の意向を飲まざるを得なかったのが、画期的な開催の背景とのことです。

 

ロサンゼルス大会は、テレビ放映権料のビジネス化、スポンサーを一業種一社に限定することによる負担金の引き上げ、聖火リレーのスポンサー募集など、これまでとは異なる、新しい収入源を確保しました。

 

一方で、徹底的に無駄を省くことで、結果的に、商業的にも大成功を収めることになります。これにより、商業主義へ舵きりになった一方で、世界の多くの都市が立候補に乗り出し、オリンピックの継続が確保されました。

 

なるほど、人間としての本質的なオリンピズムとともに、時代に合わせた商業主義も活用しながら、オリンピックが発展してきたのですね。変化に対応しながら、発展させる姿勢態度は組織が継続的に発展するには必要不可欠です。

 

商業化については、マイナスイメージで語られることが多いですが、良い悪いではなく、裏と表、光と影があることが理解できました。

 

創始者クーベルタン男爵の意思からはじまり、世界のたくさんの人々の知恵・力の結集があって、オリンピックがここまで進化し継続されているんですね。

 

その歴史背景をふまえて、オリンピック大会を思い返してみると、どれひとつとっても、とても尊い、奇跡の結晶であると感じます。 

 

今、オリンピックについて思うこと

 

ここまで、観戦記をまとめてみて強く感じることは、オリンピックは、決して「ある」ことが当たり前じゃない、ということ。

 

「ない」ところから、みんなで作り上げたムーブメントなんだということです。

 

過去の人びとからバトンを受けて、組織委員会、各国の委員会、各競技の世界組織、選手、審判員、ボランティア、会場にいる観客、そしてメディアが世界へ配信して、それを世界中で見ている人たち。

 

すべての人々がオリンピック・ムーブメントに参加していて、オリンピックを作り上げている。いわば、世界規模の壮大な美しいオーケストラを作っているのですね。

 

この意味を、みんながより繊細に感じて、意識して、それをわかって参加するオリンピックになったら、もっともっともっと感動のムーブメントになるのになぁ。。。と切に思います。

 

そして、そんな世界を実現したい!!!と私は今、強く思っています。

 

 

さて、次回は2020年東京あと2年ちょっと。

 

かつて、オリンピック精神と武道精神の融合を思い描いていた日本。2020年の今の時代をふまえて、どんなオリンピックが生まれるのでしょうか??

 

たくさんの方たちと意見を話し合って、一つ一つを楽しみながら、作り上げていきたいですね。全世界の人たちと作り上げる、美しいオーケストラですから。

 

 

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感動の平昌オリンピックをありがとう!!!!

スホランかわいいよスホラン

 

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3/9よりパラリンピックも始まりました!!バンダビもかわいいよ

 

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次はTOKYO2020!!!平昌から東京へ。

Tokyo 2020 JAPAN HOUSEにて

 

 

平昌オリンピックの観戦記は以上となります。

 

ここまでお読みいただき、本当に本当にありがとうございました!

 

 

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Written by チームワークコンサルタント miwa

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