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デニス・テン選手の訃報を受けて

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世の中にはなんて残酷なことが起こるんだろう

 

信じられないニュースが飛び込んできました。

 

https://www.yomiuri.co.jp/sports/winter/20180719-OYT1T50097.html

 

フィギュアスケート男子の2014年ソチ五輪銅メダリストのデニス・テン選手が、7月19日、母国のアルマトイ市内で、暴漢2人と争い刺殺されました。

 

デニス・テン選手の主な戦績はこちらです。

2010年バンクーバーオリンピックカザフスタン代表
2013年世界選手権2位
2014年ソチオリンピック銅メダリスト
2015年四大陸選手権優勝
2018年平昌オリンピックカザフスタン代表
 

なんといっても輝いているのはソチ五輪男子シングルの銅メダルです。
カザフスタンのフィギュアスケート選手として初のメダリストになりました。

 

デニス・テン選手を想う

 

いまでもまったく信じられません。

 

テンさんはSNSをよく更新している方だったので、いまもまだ生きているかの感覚に襲われます。

事件が起こる30分前にもinstagramのストーリーが上がってたんですよね。

 

私が最後に生で見たのは平昌オリンピックの男子ショートプログラム。

 

怪我の影響もあり、残念ながらフリーに進むことはできませんでした。

 

それでも彼のノーブルな演技は、観衆の心を澄み渡らせるピンと張り詰める空気をもっていました。

テンさんと言えば情熱的なステップも魅力の一つですね。

 

当時24歳、まだまだもう一花咲かすことができるはずだったのに。

 

国の英雄だった彼

 

カザフスタンではフィギュアスケートは発展途上のスポーツです。

そんななかで銅メダルを彼が獲得したことにより、スケートを始める人がたくさん増えたと聞きます。

また、各国のスケーターをカザフスタンに招いてアイスショーを開き、スケートの発展にも尽力していました。

 

彼のインタビューではしばしばカザフスタンへの想いが語られます。

国を代表して世界で活躍している責任感と自負心が感じられました。

カザフスタン国内では、羽生結弦さんや浅田真央さんに匹敵するスター選手でした。

 

こんな事件で亡くなるなんて、あまりにも残酷で涙が止まりません。

  

彼を失ったカザフスタンの国民の悲しみはいかほどでしょう。

葬儀が執り行われましたがとても立派な棺に、市民葬としてたくさんの民衆が集まる光景がありました。 

 

headlines.yahoo.co.jp

 

事件の背景

 

事件の犯人について続報のニュースで明らかになってきました。

 

・逮捕された容疑者は24歳と23歳の2人。

・金銭が必要だった2人は車のミラーを盗み売却することを考えた。

・窃盗に及ぼうとした時に、車の所有者であるテンさんが現れ、争いとなり右大腿部などを刺した。

・ともに犯行を自白しているが相手が有名なアスリートだったことは知らなかったと話している

 

デニス・テンさん刺殺の暴漢2人 本人と知らず殺害か ネットで知ったと供述 終身刑か(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

 

英雄と貧困層、光と闇。

 

対極にあるテン選手と犯人との出会いによって、この事件は起きました。

 

加害者と被害者が同じ若者ということもまた、やるせない気持ちです。

 

人間がつくる境界線のある現実は時に非情です。

 

今、思うこと

 

もう少しだけ車に戻るのが遅かったら、ミラーを盗まれただけで済んだかもしれない。

 

それでも犯人と遭遇してもみ合って刺されるという事件に発展した。

 

そして、いま、カザフスタンの国民が彼の家族友人たちが、世界中のスケートファンが、悲しみに打ちひしがれている。

 

この出来事にはどのような意味があるのだろう。

 

貧困の闇。人間の闇。

 

この出来事があたえるショックによって、彼が愛したカザフスタンの社会が変わる一歩になるかもしれない。

 

何年後、何十年後にも渡る影響を彼は残すことになったのかもしれない。

 

故人を偲び、犯人を憎む、個の存在に対する感情だけでなく、残された人々がどのようにこの事件を解析し行動するかで未来が変化していくことでしょう。

 

それでも今は

やはりひとりの人間の感情として、テン選手にもう会えないことがとても悲しく寂しいです。

 

7/22追記

カザフスタン大使館へ献花に行ってきました。

テン選手のリンクでの写真とすでに訪れた方からのたくさんの花束がお部屋いっぱいにありました。

私が行き帰りにも同じく行かれる方にたくさん遭遇しました。

*献花は7/23で終了しました。

 

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お読みいただきありがとうございました。

 

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Written by
チームワークコンサルタントmiwa